6年ぶりの復活!蔵の祭典 振り返り
2024年3月に、6年振りに復活した蔵の祭典!世界各国から30以上のワインの蔵元が、日本全国から日本酒の蔵元が集結!
蔵直30周年ともなる記念すべき2024年も、残り1か月を切りました。
今年は、6年ぶりの蔵の祭典開催、名古屋店の新規OPEN、オンラインショップのリニューアル、広尾店・立川店のリニューアルなど、ヴィノスやまざきとして多方面での躍動の年となりました。
皆さまに美味しいワイン・日本酒をお届したいきたい、その一心で駆け抜けてきた1年。
1年を振り返りながら、この1年の感謝の気持ちを込めたワインセットもご案内します。
2024年3月に、6年振りに復活した蔵の祭典!世界各国から30以上のワインの蔵元が、日本全国から日本酒の蔵元が集結!
今年、19年ぶりに改装した広尾店。リニューアルした店舗に来訪してくれたウォーターストーンのブレントと共に、店舗改装の想いとワインをお届け!
Coming Soon..
2024年が始まり、ヴィノスやまざきの社員一同、胸の奥から湧き上がる想いで一杯でした。それは、「蔵の祭典2024」を開催したい!という想い。
世界には世界中のワインを試飲できる試飲会が数多くあります。しかし、そのほとんどはインポーターや小売りのバイヤー、ソムリエ等、プロ向けの試飲会です。
2000年に初めて日本で「Vinexpo Japan」 が開催された時に、これだけの種類のワイン、お客様に試飲して頂きたい、そして生産者の方にはダイレクトにお客様が飲まれた反応を見て頂きたい。そんな強い想いで、取引先の造り手を招へいし、多くのお客様に声をかけて初めて大規模な試飲会を開催することになりました。
その名前は、「蔵の祭典」。単なる試飲会ではなく、お祭りのように楽しい会にしたい。今、他の業種でも「祭典」という言葉が使われるようになりましたが、おそらく、ヴィノスやまざきの「蔵の祭典」がその先がけになったように思います。
ワインの説明だけでなく、その国のお国自慢の歌やダンスを披露していただき、日本酒日本ワインチームは三三七拍子など、文化の交流も行いました。
が、当時は「自分の国こそ、自分の地方こそ、世界でトップの産地」と自負する生産者が、新興国の生産者と目も合わせない、一緒に歌って下さい、と言っても参加もしない、そんな"ぎくしゃくした会”でもありました。
そして、回を重ねていくごとに、お客様の反応を生産者が理解していき、ワインの品質がどんどん上がり始めたのです。そうなると売れる…。
だんだん「参加したい」という蔵元が増え、「蔵の祭典」は、ワインファンの方の名物イベントに育っていったのです。いつも飲んでいるワインの生産者に直接注いでもらったお客様は、感動に目に涙を浮かべていました。
生産者も自分の造っているワインを飲んでくださるお得意様に2年に一度お会いできることを心から楽しみにし、生産者とお客様、またそれを繋ぐヴィノスの社員の間に友情が芽生えていきました。
東日本大震災の時は、まさに祭典の真っ最中。帰国を本国から促されても日本の友人達のために残って役に立ちたいという造り手がいました。
また、コロナ禍の時にはレストランにワインを売れず倒産しそうになった造り手をお客様達が支えてくださり、蔵の祭典は、皆の愛と友情で続いてきたと言っても過言ではありません。
コロナ禍は開催ができず、もう二度と開催できないと思っていた蔵の祭典...。
それが、2024年、ついに再開できたのです。この奇跡は、ずっと応援してくださったお客様、そして地球の裏側から何十時間もかけて来日してくださった造り手の皆様のお陰です。言葉にできない程の感謝の気持ちで一杯です。
ヴィノスのワインを「美味しい」「間違えないね。」と、良く言って頂けるのは、そんなお客様と造り手の皆様のお陰。これからも、ヴィノスやまざきは、お客様の購買代行者として、お客様と造り手の架け橋になれるよう頑張ります。
本当にありがとうございました。
ファウンダー種本祐子
ヴィノスやまざきが、広尾の交差点にお店を出したのは2005年。
静岡で創業し、2001年渋谷西武に初出店をし、日本初と思われるワインバーのある店舗を作り、お客様に色々なワインを体験して頂けるようになりました。
そんな中、「路面に一軒お店出してほしい。」「ちょっと立ち寄れる店を。」と、お客様からのお声で、縁あって広尾の交差点に、ヴィノス一小さなお店を出すことになりました。
店の広さは8坪、二階にも限定品をご用意しましたが、その狭さを工夫して、階段の壁まで商品棚にするなど、小さいけれど活気のある店が出来ました。
交差点を渡る方々に、ワインを振舞って試飲販売。坪数が小さいからこそ、お客様との距離が近い。そんなお店が広尾店でした。
お店を出してから気が付いたのですが、広尾はワインの激戦区でした。ワインの専門店が、続々と出店し、「やっていけるのだろうか」と、不安な気持ちになったこともありました。
しかし、大半の専門店がフランスワインの格付けワインを中心に販売する中、ヴィノスやまざきでは人気が出始めていたカリフォルニアワインが手頃な価格で楽しめる、と、多くのワイン好きな方々にご愛顧頂けるようになりました。
カリフォルニアワインは、1976年のパリ万博の時の「パリテイスティング」で、フランスの高級ワインを超えた高い評価がついたことから、一気に世界に広がり、同時に価格もぐんぐんあがりました。
オーパスワンを初めて販売した時は、1万円以下だったのが、今ではなんと9万円。フランスの格付けワインを超える価格になりました。
が、ヴィノスを支えてくれる生産者は、現地に大きなティスティングルームも持たず、農家の方々とタッグを組んで、数万円ワインに使われる銘醸畑のぶどうで、数千円のワインを提供してくれるのです。
その代表が、ウォーターストーン・ワイナリー。畑とのネットワークの強いブレントと、有名ワイナリーで醸造を行ってきたローリーさんと2人だけで経営しているワイナリーです。そんなブレントが、久々に店舗改装した広尾店を訪問してくれました。
今年、19年ぶりに改装した広尾店。静岡本店をオマージュして、1階には日本酒も揃えました。
店のロゴは、私達が胸につけている社章と同じ。お客様のために大八車を引いて、仕入れや販売をしていた創業者の想いをロゴにしました。また、二階には、悲願だったワインバーが。やっと広尾のお客様に、ワインの味を見てからご購入頂けるようになりました。
そして、二階の小さなスペースでは、来年から、ワインセミナーやワイン会の開催も始まります。プロのコンサルタントには、「8坪では無理。しかも三角の土地で」と言われましたが、お客様との絆と、素晴らしいワインを造ってくれる生産者との絆があれば、商売に広さは関係ない。
そんなことを私達に教えてくれた広尾店です。これからもヴィノスやまざきは、世界中のぶどう畑を、日本酒の蔵を、大八車で駆け回ります。生まれ変わった広尾店にぜひ遊びにいらして下さい。
ファウンダー 種本祐子
南フランス・ロワールの「蔵の祭典」参加蔵元のワインを堪能