オーストラリアの蔵元がつくる2,000円代の「貴腐ワイン」

貴腐ワインとは、蜂蜜のようなデザートワイン。
人工的につくるわけではなく、朝に霧が発生し、日中は晴天で乾燥した気候が一か月以上続き、干し葡萄状になった葡萄に偶然「貴腐菌」が付いてできる、大変希少なワインです。

フランス・ボルドー地方のソーテルヌ、ドイツのトロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(TBA)、ハンガリーのトカイが世界の3大貴腐ワインと呼ばれ、その希少性からボルドー産は10万円以上の有名貴腐ワインがあったり、ドイツのTBAも数万円するものも多い…。
なので上等な貴腐ワインが、一万円を切ると、あっという間に売り切れてしまいます。
高くても、味わいそして、その希少性から根強い人気があるのが、貴腐ワインなのです。


ところが、10年ほど前に、"2,000円代の貴腐ワイン” がヴィノスやまざきに登場したのです。
そう、「スリーブリッジズ 貴腐ワイン」です。


スリーブリッジズ 貴腐ワイン 375ml|ヴィノスやまざき|ワイン通販

最初は、さすがに安いので、「貴腐ワイン風」の甘いワインなのでは?と、思ったほど。
ですが、そんなことはない、とてつもなく美味しい!
ドイツのTBAやフランスのソーテルヌより美味しい!というお声を頂く程でした。
  

造っているのはオーストラリアの蔵元。
それも有名産地の有名生産者ではなく、ニューサウスウェールズ州のグリフィスにある家族経営の蔵元「カラブリア・ファミリー」。


ブラック・シラーズをはじめ、この10年間どんどん人気を博し、そのコストパフォーマンスの高さで、あっと言う間に当店売上ベスト10に入ってきたワイナリーです。

特に、このスリーブリッジーズ貴腐ワインは、店頭で試飲された方のほとんどがご購入され、ご購入された方のほとんどがリピートされる、という絶品のデザートワインとなりました。

有名な「ジャパンワインチャレンジ」ワインコンテストでも
Best sweet wine」
Best white wine」
をダブルで受賞。
畑仕事で忙しい蔵元の変わりに授賞式に参加したことも何度かありました。

正直、この価格とは思えない、とても品のある甘さ、酸もしっかりしていてバランスのよい美味しさ。

ニューサウスウェールズで、しかもリヴァリーナという大量生産の産地で、本当に貴腐ワインが造られているのだろうか、その理由を知る為に、買い付け隊はオーストラリアに足を運ぶことになったのです。

 

このワインを造っているカラブリア・ファミリーは、1945年に設立。
イタリアからの移民でもある、初代のフランチェスコと妻エリザベッタニがニューサウスウェールズのグリフィスで自家醸造を始めました。

最初は、果樹園の労働の後に自分達や近所の方が飲むために造っていましたが、その後現在の当主、ビルが本格的にワインを造ることを決意。
最初は大手ワイナリーの下受けとして、ボトルの洗浄をして生計を立てていました。

が、1990年代になり、彼らワインの実力が認められはじめ、本格的ワインの醸造をスタート。
この貴腐ワインは、当時は大量生産の産地として大手のワイナリーに葡萄を卸していたワイン産地「リヴェリーナ」の品質を知ってもらうために造ったということです。

飛行機が欠航になる程、「霧」で有名なこの土地はまさに、貴腐ワインを造るのに適した産地。

それまでは大量生産して大手ワイナリーに売っていた産地だったのですが、ビルの情熱で、高品質のワインを造ることに成功したのです。

 

1990年代、カラブリア・ファミリーが本格ワインの醸造にシフトした時、まさに、ヴィノスやまざきも直輸入ワインを始めた頃でした。

ヴィノスやまざきも創業111年の酒屋。
二代目山崎巽は、当時無名だった静岡の酒を、蔵元に大手酒造メーカーに売らせるのをやめ、「静岡酒」を全国区に引き上げた酒の名伯楽。
そのパッションは次の代にも引き継がれていったのです。

三代目種本祐子も、無名産地でも高品質のワインをお客様にお届けしたい、と、ワインの直輸入を1994年に開始。
同じ想いを持つ、ヴィノスやまざきとカラブリア・ファミリーは、運命的に出会い、三代目どおしで、数々の新しいワインの開発を行っていきました。

カラブリア・ファミリーの息子、マイクとアンドリューは、ヴィノスやまざきの蔵の祭典に毎回参加。
お客様の声を聞きながら、ヴィノスやまざきと一緒にワインの開発を行い、今では、オーストラリアでも大人気のワイナリーに成長しました。
妹のエリザベスも経営に参加し、ヴィノスやまざきの4代目達と一緒に「夏ヌーヴォー」や「ソレイユ アンドリュー&ユーコ」等、新しいワインに挑戦しています。

 

そんな無名産地から産まれた、奇跡の貴腐ワイン。

ワインの勉強を始めた頃、師匠から
「貴腐ワインが出された時だけは、ワインの鑑評はやめなさい。貴腐ワインは、毎年は造られない奇跡のワイン。このワインを出して頂くということは貴方は、VIPとして、もてなされているということです。」
と、言われました。

私達にとって、全てのお客様はVIP
だから、カラブリアファミリーもヴィノスやまざきも、この貴腐ワインを皆様に飲んで頂きたい…そんな理由で、信じられない価格で販売させて頂いています。

どうか、そんな2つの家族の想いが詰まった、スリーブリッジーズの貴腐ワインをお楽しみ下さい。

三代目
種本祐子

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