1990年代、ワインの直輸入を開始し「ワインは産地ではなく、造る人」ということに気づき、POPにも生産者の顔写真を出して販売しました。
昨年、ロバート秋山さんの番組で、日本の食品・酒業界の中で、生産者の顔を出して販売するのは、ヴィノスやまざきから始まったと、ご紹介頂きました。
色々な造り手をご紹介してきましたが、強烈なのは、ボルドーのレイニャックのイブ・ヴァテロさん。

「産地とか格付けではなく、品質と味でボルドーNO.1のワインを造るんだ」
と、30年前に聞いた時には、「どうせお金持ちの道楽だろう。」位に思っていました。
と、30年前に聞いた時には、「どうせお金持ちの道楽だろう。」位に思っていました。
でも、彼は本気でした。
事業で成功したお金で、ボルドーの「村名」はついていない地域ですが「ここだ!」と強い確信が持てるテロワール(土壌)を、親友である世界のトップ醸造家 ミシェル・ロラン氏と見つけ出します。
事業で成功したお金で、ボルドーの「村名」はついていない地域ですが「ここだ!」と強い確信が持てるテロワール(土壌)を、親友である世界のトップ醸造家 ミシェル・ロラン氏と見つけ出します。

さらに、より良い葡萄を造る為の微気候である、マイクロクライメットを自分たちで作り出そうと、湖まで掘ってしまいました。

ボルドー1級シャトー並みに、徹底的に収穫量を落とし、最高品質と思われる葡萄を栽培。

世界トップクラスの醸造家ミシェル・ロラン氏が、醸造・最高品質の樽を使用して造る…

さらに熟成中により美味しくなるために、熟成中の樽を回転させて、沈んだ澱とワインをかき混ぜることができるようにした「オクソラインシステム」まで開発。

プロのソムリエたちのブラインドティスティング(銘柄を隠したテイスティング)では、何と、1級シャトー以上の点数が付き、世界的に人気のワインに成長しました。

神の雫でも本編に紹介されたり
有名レストランでオンメニューされたり、
自然派ワイン愛好家にも納得していただけるHVEの認証を取得する…
30年間、「最高のワインを造る」という夢に人生をかけ、鼻息の荒かったヴァテロさん、今では自信に溢れた熟成した紳士になられました。

そして、私も、「ヴィノスのお客様のためには何でもする」という言葉、本当だろうか、と、思っていたのですが、本当だったんだ! と、30年たって納得したのです。
それは、昨年お会いした時に、「さらに特別な、熟成したレイニャックを提供してほしい。」と、リクエスト。
ボルドーワインはワイン商経由で購入すると、特に年代物の価格は跳ね上がりますが、ご自身で熟成していた2013年を特別な価格で譲って下さったのです。
ボルドーワインはワイン商経由で購入すると、特に年代物の価格は跳ね上がりますが、ご自身で熟成していた2013年を特別な価格で譲って下さったのです。
当初は「これ以上古い年号はもうありません。」と、営業担当の方から言われていたのに…。

メルローの得意なレイニャックですが、2013年は挑戦し始めたカベルネ・ソーヴィニヨンを25%使用。フレンチオークで19カ月熟成し、「熟成できるワイン=歴史に名を残せるワイン」として、勝負した年のワインなのです。
他のシャトーが苦戦した2013年ですが、なんとロバート・パーカー90点越えの
92点。
いや、本当に美味しい。
トリュフや黒い果実の香り、たっぷりの果実味の中にしっかりとした渋みが溶け始めている。始めている、というのは、まだまだ、これから熟成していくだろうと、予想される。
フランスを代表する食の雑誌「ゴーミヨ」では
レイニャック2013を「驚くべき偉業を成し遂げた」と、称賛しています。
そんなボルドーの年代物の中でも、偉業を成し遂げたワインを、
ロバートパーカーが90点以上をつけたワインを、1万円以下で飲めるというワイン革命を、
ロバートパーカーが90点以上をつけたワインを、1万円以下で飲めるというワイン革命を、
イブヴァテロ氏は、人生をかけてやり遂げたのです。

ヴァテロさんとの30年の友情に感謝して
ヴィノスやまざき
元祖買い付け隊長 種本祐子