暑さが一段と強まる季節となりました。今年は昨年に引き続き酷暑が予想されるとのことですので、熱中症には十分気をつけてお過ごしいただければと存じます。
ヴィノスやまざきではそんな暑さを吹き飛ばす、夏の新酒が南半球から到着する季節となり、本格的な夏の到来を感じております。
夏のギフトや帰省時のお手土産にもおすすめの商品も続々入荷しておりますので、ぜひお店やWEBショップをのぞいていただければ幸いです。
今月は、フランスの銘醸地「ボルドー」と「ブルゴーニュ」にて自社ぶどうでワインを造る人気蔵元のワインをご用意しました。快適な空間でゆっくりと銘醸ワインをお楽しみください。
白:トランブレイ・マルシーブ シャブリ2022
赤:シャトー・エルヴェ・ラロック2016
赤:シャトー・ド・レイニャック 赤ラベル2020
ストーリー
【白ワイン】トランブレイ・マルシーブ シャブリ2022
ブルゴーニュ最北に位置し、冷涼な気候を持つシャブリ地区は、1億5千万年の昔、海の底であったことから牡蠣の化石を含むミネラル豊富なキンメリジャンという土壌を持ち、キリリとした酸味で、世界的に人気な白ワインの1つとなっています。
そんな中、シャブリはぶどうの栽培から瓶詰まで行うドメーヌと、共同組合のぶどうで量産するシャブリとに分かれています。
このマルシーブは、その両方の良いところ取りをしている「シャブリ」です。
当店は、まだ日本でマルシーブ家のシャブリが輸入されていない頃、いち早く日本に輸入をして、ソムリエや業界で話題となりました。
その後、価格もあがり業務用のインポーターさんが扱うようになり、当店はシャブリという産地ブランドがなくても美味しい白ワインにフォーカスし、シャブリ不在の時期もありました。
ですが、マルシーブ家の次世代の息子リシャールにオーナーが変わってから、また運命的な出会いをすることになります。
息子のリシャールは、「新時代NO.1の天才醸造家」と、現地で評価される醸造家。自然栽培に舵を切りながらも、「果実味たっぷりで、飲みやすい。」を、軸にワイン造りを行っています。
伝統的なファミリーでありながら、若手が新たな挑戦をする。そんな家風はヴィノスやまざきとも共通するところかもしれません。
商品詳細
【白ワイン】トランブレイ・マルシーブ シャブリ2022
味わい:透明感のある綺麗な外観から想像できるような、フレッシュで爽やかな柑橘系の風味、キリっとしていながらも丸みを帯びた柔らかい酸味があり、とても飲みやすい辛口ワインです。
蔵元:トランブレイ・マルシーヴ
産地:ブルゴーニュ地方 シャブリ
品種:シャルドネ100%
ペアリング:フレッシュな魚介類、オイルベースベールのパスタ、鶏肉のハーヴ焼きなどに合わせてみて下さい。
ストーリー
【赤ワイン】シャトー・エルヴェ・ラロック2016
このワインを造るのは、ボルドーの商取引に反旗を翻し、偉大なるワイン(グランヴァン)造りにこだわる、小さな家族経営の蔵元です。長年ご愛顧いただいているお客様には、「エルヴェさん」のワインでご存知の方も多いかと思います。
出会いは今から約30年前。
ボルドー地方の北東部に位置し、有名なワイン産地サンテミリオンやポムロールにほど近いフロンサックに位置します。
「ネゴシアン*を通さない上、なかなかワインを譲ってくれないが、地元では密かに話題になっているシャトーがある」と知人から聞きつけ、早速訪ねてみました。
※フランスのボルドーでは、ほとんどのシャトーが「ネゴシアン」と呼ばれる仲買人を通じて商取引を行っています。
前当主エルヴェさんは、まだワインの産地としては無名であった時代、地元のワインの品質を向上させるため、地域全体のぶどう畑の品質向上にも取り組んでいました。
「この地でも有名格付けワイン並みのワインができるんだ!」と、徐々に若き後継者たちが地元に戻ってワイン造りをするようになったそうです。まさに、地元のワインの素晴らしさを世に広めたパイオニアの一人!
息子であり現当主のトーマさんは、自宅の目の前に広がるぶどう畑で、これまで通りの自然な農法を継承しています。
父と同じように、ぶどう畑をくまなく足で回り、ぶどうの生育状態を観察し、収穫期になると区画ごとにぶどうを食べて、その熟成度を見極め、収穫日を決定しています。
ファーストワインでもある「シャトー・ムーラン・オーラロック」の飲み頃が20~30年と言われる一方、今回ご紹介するワインは、より飲みやすくより早く熟成を迎えるは言われていますが、2016年は当たり年ということもあり、まだ熟成の途中のような印象です。
ファーストワインと同じぶどうを使用し、同じワイン造りへの情熱を注ぎ込んで造るため、このワインをセカンドワインと表現すると、蔵元からは叱られるほど!?こだわり抜いた1本です。
商品詳細
【赤ワイン】シャトー・エルヴェ・ラロック2016
味わい:まだ若々しさを感じる色合い、グラスに注いだ瞬間に立ち込める高級感に満ちた香り、タンニン(渋味の成分)もしっかりと感じます。赤黒果実、スパイス、チョコレートなどとても複雑な風味を感じます。
蔵元:シャトー・ムーラン・オーラロック
産地:フランス ボルドー地方 フロンサック
品種:メルロ主体、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン
ペアリング:香辛料を使ったお肉料理やデミグラスソースのハンバーグ、コンテや白カビチーズと合わせてみてはいかがでしょうか。
ストーリー
【 赤ワイン】シャトー・ド・レイニャック 赤ラベル2020
今から25年以上前、ボルドー地方に面白いワインがあると知人から聞き、シャトー・ド・レイニャックを尋ねました。オーナーは実業家でもあるイブ・ヴァテロ氏。
「グラン・ヴァンに負けないボルドーワインを造る!」
「産地にこだわらず、最高のテロワール(土壌)で、今までの常識を打ち破るワインを造る!」
広大なボルドー地方の中でも無名なエリアにありながら、粘土石灰質の右岸地区と粘土砂利質の左岸地区の特徴を持った銘醸畑に目を付け、1990年にシャトーのオーナーになりました。
1996年に誕生した赤ワイン、レイニャックが初ヴィンテージながら、当時世界で最も影響力のあるワイン評論家であったロバート・パーカー氏から90/100の高得点を獲得し、ボルドーワインに新風を巻き起こしました。
もちろん、最大の努力は惜しまず、マイクロクライメイト※が良いと聞けば、自分の敷地に湖を掘ってしまい、また「長く熟成しなければ美味しくないボルドーワイン」というイメージを覆すため、熟成中に樽をまわす醸造技術「オクソラインシステム」を採用して品質へのこだわりを見せるなど、その徹底したこだわりには、脱帽せざるを得ませんでした。
※川、谷、森林などの自然の影響で、狭い範囲でも局所的に気候や土壌といった環境が変わることを言う。
ついに、レイニャックは2004年に開催された、世界的ソムリエが審査するワイン&スピリッツのブラインドテイスティングで、5大シャトーや他有名シャトーに圧勝し、ボルドーワインのトップとなりました。
過去、買付け隊が訪問した時は、5大シャトーのシャトー・ラフィット・ロートシルト1999年やシャトー・オーブリン2001年と同ヴィンテージのレイニャックのブラインドテイスティングを行いましたが、2回とも半数以上のヴィノススタッフが見事に間違えてしまったほど。
商品詳細
【 赤ワイン】シャトー・ド・レイニャック 赤ラベル2020
そんなヴァテロ氏に、当たり年2020年のぶどうを使った当店オリジナルのワインを造っていただきました。
味わい:溢れる赤果実の風味、樽の複雑な香りと滑らかな渋味のバランスが取れたまろやかなコクあり赤ワイン。本家レイニャックにも負けない品質は、ボルドーファンも納得です。
蔵元:シャトー・ド・レイニャック
産地:フランス ボルドー地方 ボルドー・シュペリュール
品種:メルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%、カベルネ・フラン5%
ペアリング:豚や鳥の赤ワイン煮、ボロネーゼ、軽めのブルーチーズなどと一緒にお楽しみいただければと思います。
最後に、次回8月のお引き渡しは、8月15日(木)の開始を予定しております。入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、来月の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!