蔵直Ⓡ30年の物語 新大陸への第一歩①

ヴィノスやまざきは、南米ウルグアイのワインや、カリフォルニアもナパヴァレー以外のワイン、南アフリカ、オーストラリアなど、新大陸ワインも、多くのお客様にご愛顧いただいております。いつも、本当にありがとうございます。


最近では、ナパ・ヴァレーのぶどうで造り上げた「メリタージュ ナパ・ヴァレー」や、ナパだけでなくソノマやモントレーのぶどうを選び造って頂いた、メリタージュ カリフォルニア が、本当に人気になっています。

1975年パリ・テイスティングで、フランスの特級ワインに、カリフォルニアのナパ・ヴァレーのワインが勝ってから、ナパのワインは世界的に、その知名度をあげ、最近では数十万出しても手に入らないワインが増えてきました。

そんなカリフォルニアワイン、「絶対に、将来売れるようになる。何と言っても美味しいし、選びやすい」そんな想いで、1993年カリフォルニアワイン・マスターコンテストで日本一となり、カリフォルニアの研修に招待されました。

多くの有名ワイナリーだけでなく、モントレーのVineyard(ぶどう農家)を訪れた時、本当に驚きました。数多くの有名ワイナリーのワインが並んでいるのです。

そのぶどう園のオーナー、リチャードさんに伺うと、すべて、自分のところの葡萄を卸しているワイナリーだと言うことでした。
それなら、その葡萄を使って私達のためにワインを造りたい、と、思いましたが、小さな一軒の酒屋では無理でした。
(実は、それから約十年後、この夢がかないます。詳しくはこちら→Dearich)

カリフォルニアワイン・マスターコンテストの初代優勝者ということで、多くのワイナリーをご紹介いただき、当時日本でまだ無名だった〇〇〇〇〇や〇〇〇〇〇〇 等、今では、他社さんがやっている高額な有名ワイナリーの輸入からスタートしました。

が、

輸入の素人である私は、間に入った業者に騙されてしまい、育てた全ての有名ワインの代理権を取られてしまったのです。

そんな涙の中、思い出したのは、あのモントレーのぶどう畑のリチャードさん。
でも、山の中のあのぶどう園まで、自分で運転も出来ず悩んでいた時に、尊敬する商いの大先輩の、某小売り大手の創業者の方のご紹介で、モントレーの名誉市民でもあった現地在住のTim Ashida 先生の運転で、モントレーの山の中にたどり付いたのです。

ぶどう園のリチャードさんから、無名でも素晴らしいワインを造っているワイナリーをご紹介頂きました。
それが、メリタージュや、ヘイブンズを造る ストーンヘッジ・ワイナリーだったのです。

ぶどう園とのパイプを強く持ち、良いぶどうを買い付けてワインを造るストーンヘッジは、その時からの協力なパートナーでもあります。
同じく、ナパのぶどう園 マホニー・ヴィンヤーズのフランシス・マホニーさん、メンドシーノでヴィノスやまざきだけのために自然派ワインを造ってくれるデニス・パットンさん、彼らも、同じく、リチャードさんからの紹介でした。

そして、リチャードさんは蔵の祭典の第一回目のゲストでもありました。

蔵の祭典のブログはこちらから

展示会などではなく、ヴィノスやまざきのワインは、ほとんどが生産者からの紹介で扱うようになりました。


ワインでは無名だったウルグアイのワインを日本に輸入し、大使がヴィノスのイベントにも参加して下さるようになったり、

アメリカ大使館からホール・オブ・フェーム(米日農産物貿易の殿堂)を受賞させていただけたのも、全ては、この第一歩から始まりました。

苦労や挫折、色々なことがあったからこそ、助けてくれる人がいて、それが素晴らしい結果となる。

蔵直Ⓡの物語は、人生の物語でもあります。

ヴィノスやまざきの、新大陸への第一歩のワイン、どうぞ、お楽しみ下さい。

ファウンダー(基礎を作った人)
種本祐子

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