【蔵直🄬ワイン定期便】10月地酒倶楽部・蔵コース

10月に入るも30度を超える夏日がある中、朝晩の寒暖差が秋の深まりを感じさせます。

秋の深まりと共に感じる「秋上がり・ひやおろし」は旬であるきのこ類やごぼう、いも類などとの相性が良く感じます。旬を身体に取り入れながら季節を感じてみてはいかがでしょうか。

 

 今月の「地酒倶楽部 蔵」は、「秋」を感じる松の司の「純米酒(尾花/おばな)」熟成させたブレンド用原酒を数種類合わせ一つの酒の中に閉じ込めました。旨味溢れるこんぶ玉と合わせてどうぞ。

[滋賀]松の司 純米酒 尾花

[おつまみ]こんぶ玉 30g

 

 

ストーリー

 

【松瀬酒造】

 

 創業:万延元年(1860年)竜王町の大地から生まれた歴史や風土、自然の恵みに感謝し一筋の純粋な真心で酒造に研鑽を積むことを通して、竜王町に息づく文化の向上に貢献することを経営理念とする松瀬酒造。

 

 

 

シンプルな味わいの中に奥深いオリジナリティをもって

「松の司」の酒造りは、つねに自分らしく在りたいと考えています。
「松の司」であるためには、地元で育んだ酒米や地下120Mから吸上げる仕込み水など地元素材のセレクトから始まります。

 

 

 

地下120Mの大きな岩盤の下を流れる鈴鹿山系愛知川伏流水を仕込み水とし、100%契約栽培により栽培法を定め十分に審査された酒米を、蔵人が時間をかけて精米します。
酒に味わいをつける箱麹法による麹造りや、酒質を決める社内保存酵母菌による速醸酒母と、昔ながらの生酛酒母の採用しています。
また、発酵温度を低温に抑えながらも完全発酵を目指す小仕込み(1.2t以下)によるモロミ工程、そして瓶詰貯蔵による低温熟成管理(5℃以下)など、永年の経験による出来る限り丁寧な手造りで、深遠な味わいの「松の司」を醸しだします。

 

 

日本酒の本質とは何かを常に考え"美味しい以上に大事なこと"を求めていきたい「杜氏:石田 敬三」

これまでもこれからも酒造りにおける信念は、こちらから積極的に何かを目指して造り込んでしまうことがないようにということです。

傍目には地味な酒造りに思われるかもしれませんが、この蔵が持つあらゆることから醸成されてくる穏やかな個性を大事にして酒に投影しようとした時、造り手の自我が強すぎることは好ましくないと思うのです。

松の司を飲んでくださる一人一人が穏やかで安らかな気持ちになっていただける事が理想です。華やかな個性に驚かれたり感嘆されるような酒に私は違和感を感じますし、またそんな華やかな酒も私には造れません。

この田園風景に囲まれたのどかな土地の穏やかな空気感。そこに素朴になり過ぎずに洗練された要素を感じていただけるような酒を造っていくこと、それが蔵人一同が目指しているところと言えるかもしれません。

巷には今ありとあらゆる特徴を持った酒が溢れています。またSNSを通した情報の供給スピードは年々加速しています。国内外、一般向けプロ向け、様々な酒の審査会も開催されています。そんな目まぐるしく変わる日本酒業界のなかでも、時代に振り廻されることなく、日本酒の本質とは何かを常に考えて美味しい以上に大事なことを求めていきたいと考えています。

技巧的で華美であっても惰弱な酒では意味が無い。かといって技巧を拒絶したような粗野な酒では理念という人為が真の個性を覆いかぶしてしまいます。自然には決してできない日本酒というものが、あたかも自然にここにあるかのように感じてもらえるような酒造り。真の意味で水のような空気のような身体と精神との親和性を夢見て精進していきたいと考えています。蔵の雰囲気であったり、杜氏・蔵人の個性、蔵の周りに広がる田んぼの風景を感じてもらえるまで。結果、様々な要素が渾然一体となって飲んだ人が穏やかで安らかな気持ちになってもらえるように。

それを実現するためにどこかに偏ることなく、'美味しい'という一点だけを求めて、吟醸造りや生酛仕込み、無農薬栽培など様々なことを試みながら、松の司だけでなく日本酒が一歩でも二歩でも前進していけるように、これからも新しい挑戦をしていきたいと思っています。

【今月のおつまみは】

この黒い丸い食べ物は一体なんだろう?

とみなさん疑問に思ったかもしれませんが、これはお酒がすすむ不思議な黒玉。
塩昆布を練りつぶし丸く形成した「こんぶ玉」です!
塩昆布は硬いイメージがありますが、練りつぶすことにより非常に柔らかくなりくちどけが良くなります。
もちろん味のほうも抜群で、練るときに椎茸をプラス。
昆布の旨味、椎茸の旨味がギュっと凝縮された日本酒にピッタリなおつまみです。

 

商品詳細

日本酒:【松の司 純米酒 尾花】

大地のエネルギーをたっぷりと蓄えた食材豊かな豊穣の秋にふさわしい味わいとなるよう、日本酒の本質的な魅力である《熟成》の表現をコンセプトに仕立てた酒です。

その表現を可能にしたのが異なるヴィンテージ(醸造年度)の酒を数種類ブレンドするという手法。さまざまな個性を最良の組み合わせで一つの酒に閉じ込めることで、《おだやかで落ち着いた香味、なめらかな口当たり、まろやかな熟成の味わい》を感じさせながら、全体の印象は軽やかで優しい食中酒が完成しました。

秋のおとずれを告げる松の司の秋酒として、ススキの別名である『尾花』という名前を添えて。



産地:滋賀県

蔵元:松瀬酒造
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
使用米:滋賀県竜王町産米他
精米歩合:麹米・掛米 ALL65%
アルコール分:15%

 

 

 こんぶ玉

おつまみ:【こんぶ玉30g

製造:京都

内容:昆布(北海道産)、椎茸 

 

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