師走も半ばを迎え、今年も残すところわずかとなりました。
クリスマスや年末年始用にと、約1前から準備してきたワインも続々入荷しております。
当店では2024年は蔵直Ⓡワイン30周年を記念して、今まで以上にさまざまなワインをご紹介し、各所でイベントも開催してきました。今月中旬にはカリフォルニアの2大人気蔵元マホニーとウォーターストーンも来日し、多くの皆さまに楽しんでいただいたことと存じます。
今年も1年間、本当にありがとうございました!
2024年を締めくくる蔵直Ⓡ30周年記念人気蔵元おまかせコースコースは、ソーヴィニヨン・ブランの名手が造る限定の白ワインと南フランス・ラングドックの2大人気蔵元が造る赤ワイン2本をお届けいたします!
ストーリー
【白ワイン】ドメーヌ・ジボー ル・グラール 2020年
このワインを造るのは、ロワール地方で3代目となる、今ではソーヴィニヨン・ブランの名手と呼ばれるジボーご夫妻です。
香り豊かでたっぷりの果実味があり酸味はまろやか。この理想のロワール地方産ソーヴィニヨン・ブランを探しに現地を訪問したのは、今から15年程前。
当店でも早い時期から、ロワール地方東部有名なサンセールやプイイ・フュメを輸入してきましたが、今ひとつ物足りない・・・そう感じていました。
多くのドメーヌ(生産者)を回り、朝から晩まで、ソーヴィニヨン・ブランの試飲の連続です。
どのワインを飲んでも、とにかく「酸っぱい!」。
酸がしっかりしているのはソーヴィニヨン・ブランの特徴ですが、やはりぶどうを完熟させ収穫量を落とさないと、ほどよい果実の甘さは出てきません。
納得できるものはやはり高いと諦めかけていた時、ロワール地方の中央に位置するトゥーレーヌ地区で出会ったのが、ドメーヌ・ジボーです。
畑の中にある小さな家で試飲したワインは、フレッシュでトロピカルフルーツのような溢れる果実味、柔らかい酸味、そして旨味のある味わい・・・それはまさに私たちが探し求めていた味だったのです。
聞けば、世界のソーヴィニヨン・ブランのコンテストでもトップになったことがある実力の持ち主だったのです。
商品詳細
樽熟成はしていませんが、完熟したソーヴィニヨン・ブランを低温発酵させ、オリと共にしばらく寝かせて旨味成分をワインに溶け込ませました。
【 白ワイン】ドメーヌ・ジボー ル・グラール 2020年
味わい:黄色味の強い外観で、パイナップルのようなトロピカルフルーツのような果実の甘みとキレのある酸味を感じます。
蔵元:ドメーヌ・ジボー
産地:ロワール地方 トゥーレーヌ・シュノンソー
品種:ソーヴィニヨン・ブラン
ペアリング:トロピカルフルーツの盛り合わせ、鶏肉のレモン醤油焼き、フレッシュなシェーブルや白カビチーズなどに合わせお試し下さい。
ストーリー
【赤ワイン】ドメーヌ・ド・グールガゾー グランマリウス 2020年
1994年、南フランスのラングドック地方の赤ワイン「シャトー・レゾリュー」の直輸入を開始した際、シャルドネを使った白ワインはこれだ!と、同時に輸入した蔵元が、このグールガゾーです。
当時、日本のワイン市場では、シャルドネで造られた白ワインと言えば、ほとんどがフランスのブルゴーニュ産でした。「シャブリ」や「モンラッシェ」など有名銘柄のワインは・・・とにかく高い!
本当に美味しいシャルドネを円前後で販売することは夢物語。
グールガゾーとはそんな時代に出会いました。
初めて試飲した時、すっきりしているのに、豊かな果実味と樽の風味が感じられ、「ブルゴーニュの高額ワイン!?」と誰もが間違えました。さらに価格は1/10程度。すぐに、スペイン国境付近にあるフランス、ラングドック地方のミネルヴォワ村を訪れました。
私たちを迎えてくれたのは、創業者のピケさん。
より安い土地でブルゴーニュクラスのワインを造るため、フランス各地を巡り、この土地を探し当てて移住してきたそうです。
しかしながら、周りは地場品種で大量生産をしているワイン生産者ばかり。
「危機感を感じたのか、いくら植えてもぶどうの樹を引っこ抜かれてしまってね・・・」と、笑顔で話してくれました。
ピケさん亡き後は、娘のアニックさんが引き継ぎ、ますます品質が向上したワインを造るドメーヌになりました。
商品詳細
ミネルヴォワ地区から1999年に独立した上位産地「ラ・リヴィニエール」地区のぶどうを使用して造った、長期熟成にも耐え得る強い1本。
【赤ワイン】ドメーヌ・ド・グールガゾー グランマリウス 2020年
味わい:ブラックベリーやカシスのような赤黒果物やエキゾチックなスパイスの風味。約1年間の木樽熟成により上質でしなやかなタンニン(渋味成分)は力強く感じつつつも、温かく優しい口当たり。濃縮した果実味と穏やかな酸味もバランス良く、上品な仕上がりになっています。
蔵元:ドメーヌ・ド・グールガゾー
産地:ラングドック地方ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール
品種:シラー、ムールヴェードル
ペアリング:ローストビーフ、スパイスとハーブたっぷり羊や豚のオーブン焼き、羊のチーズやフルムダンベールのようなブルーチーズにも合います。
ストーリー
【赤ワイン】エスプリ・ド・ペノティエ 2018年
人気ゆえに、一時期欠品してしまったシャトー・レゾリュー赤ラベルに代わるピンチヒッターとして輸入した際、まるでボルドーの高級赤ワインのような風味で一躍当店のお客様を魅了!
以来25年以上に渡り多くのワイン愛好家に愛される蔵元の一人になったのが、シャトー・ド・ペノティエです。
南フランス「ラングドック地方カバルデス」の地に1620年設立して以来、ロルジュリル家が代々シャトーを継承し、ワイン造りを行うラングドック地方で最も古い老舗蔵元の一人です。
彼らがワイン造りを行う「ラングドック地方カバルデス」は、ボルドーと南フランスの品種のブレンドしても原産地呼称が名乗れる非常にめずらしい生産地。
このボルドーと南フランスの二つの気候が交じり合い、やや標高の高い区画のぶどうを使うことで、温暖な気候の南フランスでありながら上品な酸味を生み、ここでしか生まれない唯一無二のワインが誕生します。
かつて醸造コンサルタントを務めていたのは、ボルドー5大シャトーの醸造長も務めた偉大な醸造家の故パトリック・レオン氏。今では彼の技術と情熱を継承した醸造チームが、今の時流に合った、複雑で高級感溢れるこだわりのワインを造っています。
現地でのテイスティングは当店買付メンバーと当主との真剣勝負。当店のお客さまに合ったワインを見出すために、テイスティングを繰り返し行います。
商品詳細
今回は約6年熟成し、やっと飲み頃を迎えたペノティエが造る上級キュヴェです。
【赤ワイン】エスプリ・ド・ペノティエ 2018年
味わい:南フランスらしい熟した果実、地中海のハーブやスパイスの風味が複雑にからみ合い、力強く重厚感のある口当り、長期樽熟成と瓶熟成を経て丸みを帯びたタンニン(渋味成分)もワインに優しく溶け込み、長く深い余韻を楽しめます。
蔵元:シャトー・ド・ペノティエ
産地:ラングドック地方カバルデス
品種:メルロ、シラー、カベルネ
ペアリング:タンドリーチキン、ビーフシチュー、熟成したコンテやグリュイエールなどのハードタイプのチーズに合わせてみてはいかがでしょうか。
最後に、次回1月のお引き渡しは、1月15日(水)の開始を予定しております。
入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、来月の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!