時が経つのも早いもので、もう11月も半ばを迎えました。
まもなくボジョレー・ヌーヴォーも解禁となり、これからのシーズンは今まで以上にワインに触れる機会が増えてきますが、ワインのご用意は整っていますか。
ヴィノスやまざきでは12月にかけて、蔵直ワイン30周年を締めくくるべく、さまざまな国・産地から、こだわりのワインが続々入荷いたします。
ぜひ、このチャンスを逃すことなく、蔵直ワインをお楽しみください!
今月のプレステージワインコースは、これが最終の在庫となるバイオダイナミックのオリジナル赤と、ぶどう栽培の匠マホニー氏のおすすめ白ワインをお届けします。
赤:トゥルー・ヴァイン バイオダイナミック
白:フルール ヴェルメンティーノ
ストーリー&商品詳細
①赤【トゥルーヴァイン バイオダイナミック レッド】
実は、ヴィノスやまざきのカリフォルニアワインの歴史は、ナパ・ヴァレーから始まったわけではなく、モントレーやメンドシーノ等、ナパ・ヴァレーにぶどうを卸していた、当時は無名だった産地のワインから輸入を始めました。
特にメンドシーノは、日本酒の名伯楽と言われていた先代の山崎巽が、
「うまいなあ。身体に染み入る・・」
と、現在のようにコンテナ単位でワインを輸入するずっと前に、個人的に輸入したこともある産地なのです。
メンドシーノは、ナパよりもっと北。
数時間ドライブしてメンドシーノ・カウンティに入ると、冷涼で朝は霧の中で目が覚めます。
実はぶどう畑に限らず、全米で最も有機栽培の畑が多いエリアなのです。
その昔、自然を愛し、畑で野菜やぶどうを自給自足で暮らしていた「ヒッピー」の多く住んでいたエリアでもあります。
「自然派」という言葉が生まれるずっと前から、自然が当たり前の産地なのです。
メンドシーノのワイン造りを牽引するのは、Vineyard(ぶどう園)の人達です。
そんなメンドシーノで出会ったのが、メンドシーノワインの醸造の匠と言われるデニス・パットンさんです。
メンドシーノの畑を知り尽くし、素晴らしいヒット商品を世に出してきました。
今では、メンドシーノワインも、7~8000円、1万円を超えるものも多く販売されるようになりました。
それでも、デニスさんは、「何とかメンドシーノワインを美味しく手頃な価格で飲んでほしい」と、長年の経験とぶどう農家とのネットワークをフル活用し、多くのぶどう畑の中から選び抜き、ヴィノスやまざきの自然派カリフォルニアワインを造って下さっています。
その代表ワインが、TRUEVINE VINE(トゥルーヴァイン)。
VINEはVINEYARDの語源ともなった「ぶどうの樹」という意味です。
聖書の「私は真のぶどうの樹」という聖句に「TRUE VINE」という言葉が使われています。
「バイオダイナミック レッド」は、そのパワーと味わいに驚きます。
(バイオダイナミック農法とは、オーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した有機農法の一つ。農薬や化学肥料を使用せず、「星と月の位置関係」に基づいて作物を栽培する方法。ビオディナミ(Biodynamie)と呼ばれることもある。)
究極の自然派といっても過言でもない、バイオダイナミックのワインで、ここまで力のあるワインに出会ったことはありません。
味わい:これがオーガニックのワイン?と思うほど濃厚な味わいが特徴です。
蔵元:DNAヴィンヤーズ
産地:カリフォルニア メンドシーノ
品種:シラー75%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、プティ・シラー10%
ペアリング:焼き鳥(タレ)、BBQなど
②白【フルール ヴェルメンティーノ】
マホニー・ヴィンヤーズのオーナーであるフランシス・マホニーさんは、地元の名門大学と共同でピノ・ノワールの研究を行うなど、「カリフォルニアのピノ・ノワールの権威」と評されるぶどう農家です。
カリフォルニア随一の高級ワイン産地として知られるナパ・ヴァレーは、有名ブランドワインが多いエリアです。
一方、マホニー・ヴィンヤーズは小さな農家ですが、ナパ・ヴァレーの有名ワイナリーもそのぶどうを買い求めるなど、実は彼らのような優れたぶどう農家が支えているのです。
彼らのぶどうは、有名ワイナリーに卸しており、一部の優良なぶどうを彼ら自身が醸造し販売されています。
ナパ・ヴァレーは16の小地区に分かれていて、それぞれの地区で個性あふれるワインが生み出されています。
中でも最南端に位置する「カーネロス」地区は、サンフランシスコ湾に最も近いため、冷涼な空気が流れ込むピノ・ノワールの栽培に最適な土地です。
この「カーネロス」地区は、今でこそカリフォルニアにおけるピノ・ノワール名産地として知られていますが、1970年代初期にはまだ無名で、かつピノ・ノワールの栽培には不向きと思われていたナパ・ヴァレーで、この土地のポテンシャルを見抜き、いち早くピノ・ノワールの栽培に着手した農家の一人がマホニーさんでした。
彼が育てたぶどうから、長年数万円以上の超有名ワインの醸造を手掛けていた醸造家のケン・フォスター氏がワイン造りを行っています。
上品でまろやかな味わいのワインを造りだす、ヴィノスやまざきでも15年以上のロングセラー蔵元です。
このフルールは、そんなマホニーさんたちがカリフォルニアの各地のぶどうの品種の特徴を表現するワインを造ろうと始めたブランドです。
それぞれの品種の特徴的な味わいを表現し、そのために木樽の仕様を控えて仕上げられます。
過去には、全米の「ベスト・バリュー・ブランド・オブ・ザ・イヤー」にも輝いた、高い評価を得ます。
このワインは、彼らの自社畑で栽培された、ヴェルメンティーノ種を使用して造られます。
ヴェルメンティーノ種はイタリアの代表的な白ぶどう品種です。
マホニーさんが奥様とイタリアを訪れた際、素晴らしいヴェルメンティーノのワインと出会い、彼らのラスブリサス・ヴィンヤードにこの品種を植えることを決意しました。
そして、それがカーネロスにとてもよく合うことを発見したとのことです。
数量は少ない限定生産ワインとして、今では彼らの人気ワインの一つとなっています。
味わい:明るいグレープフルーツとライムの香りが感じられ、地面に落ちる雨粒を思わせるミネラル感がほのかに感じられます。青リンゴ、桃、洋ナシの風味に、ライム の風味が加わり、爽やかでなめらかな味わいです。
蔵元:マホニー・ヴィンヤーズ
産地:カリフォルニア カーネロス
品種:ヴェルメンティーノ
ペアリング: シーフードを使用した料理との組み合わせに一番おすすめです。
最後に、次回12月のお引き渡しは、12月15日(日)の開始を予定しております。(配送のお客様は15日以降の最短土曜日~)
入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、来月の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!