時が経つのも早いもので、もう11月も半ばを迎えました。
まもなくボジョレー・ヌーヴォーも解禁となり、これからのシーズンは今まで以上にワインに触れる機会が増えてきますが、ワインのご用意は整っていますか。
ヴィノスやまざきでは12月にかけて、蔵直ワイン30周年を締めくくるべく、さまざまな国・産地から、こだわりのワインが続々入荷いたします。
ぜひ、このチャンスを逃すことなく、蔵直ワインをお楽しみください!
今月のうま得白白コースは、南フランスの大人気蔵元ラ・グラーヴが造る白ワインと当店蔵直第一号蔵元が造る高級感たっぷりの白ワインをご紹介します!
白:ドメーヌ・ラ・グラーヴ ヴィオニエ 2023年
白:ドメーヌ・ド・グールガゾー シャルドネ樽熟成 2022年
ストーリー
白:ドメーヌ・ラ・グラーヴ
出会いは今から約20年前。それまで輸入していた南フランス産ヌーヴォーの蔵元との取引が訳あって終了し、ちょうど新しい生産者を探している時でした。
南フランスのラングドック地方といえば、30年前に当店がフランスワインの直輸入をスタートした産地で、このドメーヌ・ラ・グラ―ヴはミネルヴォワ地区でワイン造りをしています。ちなみに30年前から直輸入している、グールガゾーも同じミネルヴォワ地区の蔵元です。
すでに20年近いお付き合いですが、「美味しい本物のワインだけをお客様に届けたい!」とのこだわりから、毎年のように収穫の時期にはぶどうの生育状態を厳しくチェックをするために、現地を訪問しています。
この地域は、モンターニュ・ノワール(黒い山の意味)から吹き込む北風、地中海から吹き込む東風、ピレネー山脈から吹き込む南風が発生することで、乾燥していても湿った風が、雨が降っていても乾燥した風が吹き込むので、健全なぶどうが育ちやすいエリアでもあります。
その中でも、不思議なことに、ドメーヌ・ラ・グラーヴのぶどう畑からは毎年安定した品質のワインが生まれます。当主オロスケットさんに質問すると、「雨はコントロールできないけど、雨が降る前後を予想して、できる限りのことを全力で行っている。」
栽培農家として、きちんとやるべきことをやっているからこそ、その安定した素晴らしいワインが誕生するんですね。
そんなオロスケットさんは、地元ではとても有名な方で、南フランス産ヌーヴォーの解禁時期(ボジョレー・ヌーヴォー解禁日の1カ月前)になると、新聞やテレビなどがこぞって取材に来ることも多いそうです。
かつて地元のヌーヴォー・コンクールが開催されていたころは、毎年のように金メダル受賞を受賞していた程の実力の持ち主なので、取材が殺到するのも当然なのかもしれません。
こうして、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁時期になると、オロスケットさんが造った南フランス・ヌーヴォーを楽しみにされているお客様が増え、大人気蔵元の仲間入りを果たしました。
南フランス産ヌーヴォーは、ボジョレー・ヌーヴォーよりも約1カ月早く解禁となるため、当店では毎年船便で輸入していましたが、今年はさまざまな理由で船便では年内入荷が不可能となったため、本当に残念ながら販売を断念しました。
来年までお待ちくださいませ。
商品詳細
白【ドメーヌ・ラ・グラーヴ ヴィオニエ 2023年】
ヴィオニエ種といえば、生育期間は他の品種に比べ長いことから、栽培を敬遠するぶどう農家が多い中、白ぶどうの栽培を得意とするオロスケットさんが、新たに取り組み始めました。初ヴィンテージは2020年。
味わい:ミネルヴォワらしい果実味とヴィオニエの持つ華やかな風味とフレッシュな酸味のバランスが取れた飲みやすい味わいです。
蔵元:ドメーヌ・ラ・グラーヴ
産地:ラングドック地方 ミネルヴォワ地区
品種:ヴィオニエ100%
ペアリング:アペリティフ、白身のカルパッチョ、生ハムなどに合わせてお楽しみください。
ストーリー
1994年、フランスのラングドック地方の赤ワイン『シャトー・レゾリュー』の直輸入を開始した時、シャルドネを使った白ワインはこれに決まりだ!と、同じ時期に輸入を決断したのが、このドメーヌ・ド・グールガゾーです。
当時の日本は、シャルドネを使った白ワインと言えば、誰もがブルゴーニュ地方と答えていた時代です。中でも、ぶどう栽培農家が自分たちでワイン造り・瓶詰め・出荷まで一貫して行う、いわゆるドメーヌものは、とにかく高いのです。
本当に美味しいシャルドネを1,000円前後で輸入することは、おそらく当時誰も想像できなかったと思います。
そんな時に出会ったこの蔵元がグールガゾーです。
創業者のピケさんは、ブルゴーニュ地方のシャルドネ、ローヌ地方のシラーやヴィオニエなど、高級ワインを造るぶどう品種をできるだけ安く造れる土地はないか、フランス中を探し回り、やっとたどり着いたのがこのミネルヴォワ地区だったのです。
当時、ラングドック地方のワインは『大量生産安いワインの産地』『喉の渇きを癒すワイン』とか言われ、比較的量産できるぶどう品種が栽培されていました。
「新しい品種を植えても、引き抜かれてしまったこともあるんだよ。」と、笑顔で語るピケさん。でも、諦めずに新しい品種の栽培を続けた結果、高級感溢れるワインをお手頃価格で造ることに成功しました。
ピケさん亡き後は、娘のアニックさんがその想いを引き継ぎ、年々ワインの品質を向上させています。
今では、「シャルドネの樽熟成期間を少し伸ばせますか?」「カベルネ・ソーヴィニヨンを樽熟成して新しいワインを造ってください!」などの当店のリクエストにも快諾してくれます。
私たちは夏の収穫時期は毎年のように訪問し、一緒にぶどう畑を回ったり、最新ヴィンテージのワインを試飲させてもらったりし、時にはご家族や親戚・ご友人と一緒に食卓を囲んだりと、まるで本物の家族のようです。
この30年の間にお互いの信頼関係はより強く、ワインの品質はより高く、でも価格は30年前と変わらずお手頃に、グールガゾーの魅力をこれからも伝えていきます。
商品詳細
白【ドメーヌ・ド・グールガゾー シャルドネ樽熟成 2022年】
約4か月程度、新樽熟成させることで、グールガゾーが大切にしている果実味を持ちつつ、軽めのトースト香を感じる1本に仕上がっています。
味わい:黄色味の帯びた外観、穏やかな酸味、フレッシュなトロピカルフルーツの風味に、木樽熟成からくるローストしたニュアンスが加わり、高級感溢れる味わいです。
蔵元:ドメーヌ・ド・グールガゾー
産地:ラングドック地方 ミネルヴォワ地区
品種:シャルドネ100%
ペアリング:ホワイトシチュー、鶏肉のハーブ焼き、白カビタイプのチーズなどに合わせてお楽しみください。
最後に、次回12月のお引き渡しは、12月15日(日)の開始を予定しております。
入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、来月の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!