本当は売りたくない…取っておきたい…想いの詰まった希跡のフランスワイン

夏ヌーヴォーの話題をお送りしてまいりましたが、現在ヴィノスやまざき各店舗では希跡のワインフェアをお届けさせていただいております。

実は現在、ぶどうの供給不足や、資材の高騰、円安などで、世界的にワインの価格高騰は止まりません…
そんな時でも、お客様にお召し上がりいただきたいと「奇跡」の価格で「希望」のワインをご用意いたしました。

特に現地での物価の高騰、そしてユーロ高が止まらない、フランス。
一部の生産者からは、「電気代が4倍になるけど、日本のお客様のために、何とか価格を維持できるかトライしてみるよ!」と、大変な思いをしながらも、日本のお客様のために美味しいワインを届けてくれています。
そんな希跡のフランスワインをご紹介させていただきます。

一般的にボルドーワインは、ネゴシアン(仲買人)が間に入って取引されますが、「ブランドではなく品質で扱う人にしか売らない」と、約30年前にヴィノスやまざきと出会って以来、直輸入を開始し、家族のようなお付き合いが続いてきたシャトー・ムーラン・オーラロック

先代オーナーのエルヴェさん曰く、

「ネゴシアンがプリムール(出来立てや熟成中のワインを先物買いをするボルドーの商習慣)でシャトーから買って熟成させて高く売ったり、ネゴシアンからプリムールで買いオークション等で高く売るコレクターもいる。

ボルドーワインは、そういう仕組みで取引をされてきて、だから年代物は高額になったり、希少性が出るために特別なお金持ちしか飲めませんでした。

しかし、本当に美味しい熟成ワインはそのワインを愛し飲んでくれる人にしか売りたくないんです。」
と、ボルドーの商取引に反発して、年代物も、そんなコンセプトに共鳴してくれる人にしか売らない、そんな方でした。

私達が1994年に初めて訪問した時に、「あなた達のような人が来るのを待っていた」、と、ネゴシアンに売らずに熟成していた年代物のワインを見せてくれました。

有名評論家から電話があった時も、高い点数が付くと、愛好家が買い占めるからという理由で、取材を拒否したりもしたそうです。

しかし、たまたま出た有名ワイン雑誌では、ボルドーで一番高額なワインの一つであるペトリュスと同点数がつくなど、本当に希跡のワインなのです。

そんな、ジャンノエルが、数年前に突然他界し、息子のトーマは、ネゴシアンに売るのではないか、と噂されたこともありましたが、トーマは、お父様の遺志を継ぎ、また、年代物のワインを特別価格で譲ってくれたのです。

それが、エルヴェ・ラロック2016年。

シャトー・エルヴェ・ラロック2016

ムーランオーラロックと同じ畑の同じぶどうで造られたワイン。

家族や、家族付き合いの方にしか譲らない、希跡の中の希跡のワインです。
コクがあるだけではない、芳醇で長い余韻、そこには、エルヴェさんの想いが詰まり、涙がでてきます。

正直言うと

売りたくない。
取っておきたい。

でも、ワインを投資でなく、真に愛して日常の生活の中で飲んで下さる方に販売することが、私達ヴィノスやまざきに託されたエルヴェさんの想いだと信じ、今回のフェアに、特別価格でご提供させて頂きます。

天国のエルヴェさんに想いをよせて

ヴィノスやまざき三代目 種本祐子
他、ムーランオーラロックを愛するヴィノスやまざき社員一同


PS.明日(8月16日(水))のヴィノスLIVEでは、そんな希跡のフランスワインをご紹介させていただきます。

ヴィノスLIVE
日時:8月16日(水)20時~21時
テーマ:希跡のフランスワイン
視聴はこちらのリンクから。

皆様のご参加、コメントをお待ち申し上げております!

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